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劇場版「涼宮ハルヒの憂鬱」?

Yuutsu シリーズ総発行部数130万部の人気ライトノベルをTVアニメ化した「涼宮ハルヒの憂鬱」のセルDVD第一弾「~朝比奈ミクルの冒険 Episode00 限定版」が初回4万8000枚出荷の大ヒットとなったそうです。RANKING
本作は全9巻リリース予定で、同じく全9巻で累計20万枚の大ヒットになったアニメ「ハチミツとクローバー」に続き角川エンタテインメントの大きな柱になりそう、だとか。これまた映画化は間違いない?「ハチクロ」パターンだと実写?

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コメント

初めまして、いつも興味深く拝見させて頂いてます。
「ハルヒ」は今春、アニメファンの間でも驚異的な話題作になりました。4月に放送が始まって早々、秋葉原で書籍を扱っている所は軒並み、8巻まで出ている原作小説が品薄状態になり5月末まで続いていた程です。
現在の熱気を維持出来れば劇場版の企画も可能とは思いますが、この度のブレイクは、原作のSFジュブナイルとしての面白さもさることながら、アニメーションを制作した「京都アニメーション」に因るところが大きいと思います。
現在はアニメ作品が濫作状態になって久しく、完成まで細部にチェックの目が行き届かないまま世に出されてしまう作品も少なくありません。(韓国などの描画力の低い下請スタジオの動画を、ろくに修整出来ないまま放送せざるを得なかったり)
そんな現状の中でも京都アニメーションは入念な制作準備期間を設け、毎週放送のTVシリーズでも演出・作画とも水準の高い作品を発表し続けています。「ハルヒ」でも第12話の文化祭のエピソードで、序盤に校内をうろつく男主人公のバックの群集カットの中に、後半の展開(女主人公=ハルヒが軽音楽部の助っ人としてステージに上がる)の伏線が描き込まれた緻密さと、ライブシーンのリアルな動きなどが話題に(特にハルヒの口のアップが)なりました。
今回の「ハルヒ」人気の一端を、京アニによるアニメ特有のビジュアルの魅力が担っているのだとすれば(原作が文章でしか描かれていないだけに)、“実写”の企画に人気を引っ張るのは難しいのではないでしょうか。

恭黎 碧さん、コメント、詳しい解説ありがとうございました。
「ハルヒ」は数あるアニメーションの中でも別格なんですね。その京都アニメーションと言うのは映画製作はしないんですか?注目のスタジオ?
これからも宜しくお願いします。


 こんにちは。skripkaと申します。初めまして。ハルヒの映画化関連の記事を検索していおりましたらたどり着きましたので、コメントさせていただきます。

さて、私はハルヒの映画化もしくは実写映画化はない、と見ています。なぜか。
一言で言えば、主因は現在のアニメ業界の抱える構造的問題にあると考えています。ここで詳述する余裕はありませんので、幾つかの例を示すにとどめますが、困難をのりこえて、大きいスクリーンでハルヒの活躍を見てみたいと思うのは、私だけではないでしょう。
まず、ハルヒはアニメとしての放送期間が短いこと。いわゆる「ワンク」、全13回(1クール)の放送ですから、商品として売りにくい。特にアメリカではワンク作品は嫌われ、少なくともツーク、全26回(2クール)ないと売るのは難しいといわれています。国内でも、ワンクですと評価が確定しないままですので、プレゼンの際にネックになると思われます。

次に、劇場版用のオリジナル原作が必要であることです。TVシリーズアニメの劇場版の多くは《宇宙戦艦ヤマト》、《ガンダム》、《トップを狙え!》など、総集編(ダイジェスト)が主流です。しかし、ハルヒのような作品はその性格上総集編は合わず、オリジナル・ストーリーとなるでしょう。ですが、オリジナルで勝負するには、トータルな商品展開や、《ドラえもん》や《クレヨンしんちゃん》、《ケロロ軍曹》のような子供向け作品、そして広く一般層に訴えかける普遍的なチカラのある作品であることも必要。しかも協力なサイド・ストーリーもなく(閉鎖空間での闘いは、メインに据えられるほどの設定)、オリジナル・エピソードで劇場化する必然性が現時点ではほとんど見当たらない

ハルヒは、現在はまだまだオリジナルで勝負できるチカラのある商品とはいえません。原作が品薄?DVD出荷が驚異的?ネットで話題? でも、それってアキバ系オタクショップでの話。一般書店では配布すらされず、TSUTAYAやHMVではかなり売れ残っているんですよね、実際のところ。

最後に、キー局での放送でなかったことも、結構影響大といえるでしょう。つまり、角川さんはトータルでの商品展開をあまり深く考えていないということでしょう(出崎充監督の劇場版《AIR》は、綿密なマーチャン展開計画が存在していますし、ゲーム原作ということもあって状況が特殊)。正直、ここまで人気が出るとは思わなかったのではないでしょうか。

それに、映画化となれば世論の盛り上がりも必要で、アニメ第二期の放送がそのカンフル剤となると思われますが、その制作も現時点では不明であって、早くとも劇場版の公開は来年のゴールデン・ウィーク以降となるでしょう。果たして、それまでハルヒ・ブームは続くでしょうか?

現時点では、オリジナル・エピソードがあるとしても、OVAが限度ではないでしょうかね。とまあ、かなりネガティヴな文章となってしまいましたが、それが現実と言うものでしょう。

てきさすさん、コメント有難うございました。
京都アニメーション、“自社制作”の劇場作品は未だありません。
ここは81年に設立していますが、長年、他社作品の下請けを
していました。(その中には劇場作品があります。)
自社制作を始めたのが03年からですが、それでも「ハルヒ」を
含めて1クールのTVアニメが4作、ビデオ用中編アニメが2本と、
「ガンダム」のサンライズや「ポケモン」のOLM、「ブレイブ・ストー
リー」のGONZO等とは一線を画すローペースなんですw
だからこその高クオリティ維持と思われますが、こんな京アニが
劇場作品を手掛けるとなれば、アニメファンには大きな関心に
なるだろうと思います。
京アニは現在、10月からの放送予定で恋愛ストーリーゲームが
原作の「Kanon」を制作中です。以前、東映がアニメ化した題材
なのですが、原作の絵柄から大きく離れたキャラクターデザインで
1クール放送だった東映版と異なり、原作に似せたデザインで、
倍の2クールになるそうで。「ハルヒ」の新作を作るとしたら、来夏
以降かも知れません。

ところで、「ハルヒ」の劇場版アニメが実現するかは、ちょっと想像
つき難い所があります。現在まで著された原作で未アニメ化の
エピソードはほとんど、TVシリーズで充分な短編ばかりでして、
唯一の長編も、男主人公の少年が、ある日突然改変された現在
を修整する為に時をかけて奔走する内容で、その構成や展開も
映画で初めて「ハルヒ」を観る一見さんには難解なのでは、と
個人的に思うのです。原作者に、一見さんに優しいストーリーを
新たに用意してもらうか、かつての「がんばれ!タブチくん!」の
ように短編オムニバス構成にするか。
あ、併映に長編を用意してハルヒは30分くらいにする、という
方法もありですねw

skripkaさん、コメントありがとうございます。
「ハルヒ」映画化までには少なくともテレビシリーズのパート2が要るようですね。
これからも宜しくお願いします。

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