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正月映画のトリを飾った「チキン・リトル」。土日2日間の興収は3.1億円。「MR.インクレディブル」(最終興収53億円)の約半分。「マダガスカル」(最終興収23億円)と同程度。と言うことは最終興収25億円前後?ディズニーの製作する初フルCG作品だったようですがオープニング数字だけ見ると、「モンスターズ・インク」「ニモ」「インクレディブル」と言ったピクサー作品の興収には及ばず、「ターザン」「リロ&スティッチ」と言った従来のディズニーアニメ作品止まりになったようです。
来年夏公開「カーズ」を最後にディズニーとピクサーとの契約が切れるとか、いや再契約するだとかいろいろな噂がありますが、どう考えても放すべきではないと思いますが...
12月14日韓国540スクリーンで公開されたチャン・ドンゴン主演作「タイフーン」。同日公開の「キング・コング」や前週公開の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」に大差をつけ約28万人を動員し初登場1位。オープニング動員記録ホルダー「ブラザーフッド」の23万人を上回ったそうです。
韓流一般人の自分から見ると、韓国四天王の中ではペ・ヨンジュン、イ・ビョンホンのNHKドラマ組に比べ今ひとつ人気の熱が感じられないチャン・ドンゴン。来年は2月11日に「PROMISE」、4月8日に本作と大作が続けて日本で公開されるのを機に飛躍して欲しいものです。ついでに本作は「男たちの大和」大ヒット中の東映系で公開。いいかもしれません。
ここ数年正月は3番組以上配給してきた東宝。今年は「あらしのよるに」に続き、カードが大人気なのにテレビ放映の視聴率は今ひとつと言う評判の「甲虫王者・ムシキング」と戦隊ものでは後発の「超星戦隊セイザーX」の2本立てと「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」を公開。土日興収は前者が1.1億円、後者が0.3億円と、今年配給した24本のうち興収10億円以上の作品が19本と取りこぼしの少なかった同社としては残念な結果となりました。
「ムシキング/セイザーX」は同社が夏に公開した「NARUTO2」(最終興収11.8億円)対比51%、春に公開した「ロックマン エグゼ&デュエル・マスターズ」(同8億円)対比34%、東映の「マジレンジャー/仮面ライダー」(同11億円)対比40%と遠く及ばず。「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」の方は昨年まで4作公開された「犬夜叉」の半分以下。正月作品で同社が2003年に「ヒットした訳でもないのに何故4年おいて復活?」と当時疑問に感じた「こち亀2」(最終興収4億円)対比でも75%。
どちらもシリーズ化は難しそう...と言うか既に来年の12月のラインナップは「週刊少年ジャンプの大人気作品「BLEACH」、ファン待望の映画化第一弾!」となっていました。これが東映配給だったら「金色のガシュベル」クラスでもパート2まで製作された実績があるので「ムシキング2」くらいはあったかも??
「キング・コング」土日2日間興収は2.78億円。「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(最終興収100億円)対比24%。「宇宙戦争」(同60億円)対比31%。今年近いオープニング数字だった「バットマン・ビギンズ」(同14億円)対比で96%。まさかの最終興収20億円台も?
アメリカでは週末3日間で5100万ドル。1位発進ではあるものの「王の帰還」(最終興収3億7700万ドル)対比70%、「宇宙戦争」(同2億3400万ドル)対比77%、「バットマン・ビギンズ」(同2億530万ドル)対比103%と最終興収2億ドル前後は見えた感じ。それでも製作費が2億700万ドルかかっているそうなので...興行的には「ロード・オブ・ザ・リング4」にはなりませんでしたね。
「男たちの大和」土日2日間興収は3.4億円。角川つながりで「戦国自衛隊1549」(最終興収17億円)対比99%。東映のここ1~2年の最高興収作品「北の零年」(同27億円)対比135%。客層から見ると後者のほうが近いので最終40億円前後?前売りから見積もられていた100億円はさすがに無理ですが、低迷する同社としては嬉しい大健闘!
2006年は大作路線で勝負するという同社。本作に引き続き6月公開松平健主演「バルトの楽園」がその第2弾になるそうですが、これで弾みがついたのではないでしょうか?
週末国内ボックスオフィス初登場7位にランクインの「ザスーラ」。土日2日間興収は9600万円。一方9位に初登場の「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」。興収は1380万円。前者は410スクリーンでの公開なので1スクリーン当り23万5000円の売上げ。一方後者は50スクリーンでの公開のため27万6000円。前者はサロンパス ルーブル丸の内系の正月映画で、後者は下位チェーンで23日までの2週間限定公開...
思い起こせば昨年の(ただの)ルーブル系正月映画WB「ポーラー・エクスプレス」は新年を超えられず、ソニー・ピクチャーズ「カンフー・ハッスル」に1月1日にバトンタッチ。今回の「ザスーラ」は「ポーラー」の約半分の出足なので、単純に考えて正月越えは厳しい?後ろに控えるのは昨年とは逆でWBの「スタンドアップ」ですが、さすがに1月1日まで上がっては来なさそう。...数字からいくと「私の頭の中の消しゴム」辺りがピンチヒッターとして正月に浮上して来るか???
「SAYURI」土日全国興収1.86億円。最近のチャン・ツィイー出演作では「オペレッタ狸御殿」の980%の出足。と言っても公開規模が違い単純比較できないので、比較的同規模の「LOVERS」(最終興収23億円)対比47%。渡辺謙出演では「北の零年」(同27億円)対比75%。高い方で見積もって最終興収20億円まで?
ご当地(?)日本においては、アメリカで食べる和食のように「どこか違う」的胡散臭い印象を公開までぬぐいきれなかった?(作品自体は、外国人から見た東洋の神秘をってこんな感じ?と言う雰囲気が上手く描かれていたと思うのですが...)正月第2弾くらいにして丁寧に宣伝すべきだった?謙さんも公開直前に自身の結婚を発表したり身を削っての話題作りでしたが、数字には結び付かなかったようで...
アメリカでは8スクリーンでの限定公開で674,000ドルの興収。全国公開に拡大された時どうなるか?東洋の神秘は意外にアメリカ人の受けの方がいいかもしれません。
「私の頭の中の消しゴム」が公開44日目で累計興収27.2億円に達し、「四月の雪」を超え日本における韓国映画興収記録を更新!これで残念ながらヨン様は12月29日の「四月の雪」DVDリリースまで記録保持できなかったことになります。
振り返れば2000年に「シュリ」(18.5億円)が作った韓国映画興収記録は今年2回も更新されている訳で、やはり韓流ブームなのかなあ?と思う反面、「四月の雪」以外の2作品には韓流ブームを牽引しているスターが出ていない点で、ブームではなく作品そのものが良ければヒットすると言う分析もできます。
そう考えると2006年はクォン・サンウの「美しき野獣」やチャン・ドンゴンの「PROMISE」「タイフーン」ではなく、ヒット作品候補はどこか別の場所で眠っているのかも?その鍵を握るのはこの方↑かなあ???
この秋絶不調だった東映の正月映画「男たちの大和」。劇場窓口前売りが公開4週間前全国146館で2万3597枚の売れ行き。「北の零年」(最終興収27億円)対比392%。単純計算で100億円台も期待できるそうである。
1990年「天と地と」(配給収入50億円)、1997年「失楽園」(配給収入23億円)と1990年以降角川と組んだ実写作品は大ヒットの多い東映。とは言ってもあまりにも見積もりが単純すぎるのでは?
劇場前売りの他、東映の社内前売り/角川春樹事務所/ローソン等で全体の最終前売り目標は70万枚とのこと。1枚1300円として9億1000万円。そんなことより、よく考えると劇場窓口前売りは全体の3.5%しか占めていない!ますますこの見積もり?????
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