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2005年10月

「ハウルの動く城」21位

日本でも900スクリーン近い拡大公開から単館上映までいろいろな公開形態がありますが、米国バラエティ誌によるとアメリカでは最多時で800館止まりを限定公開と呼ぶそうで、日本とはスケールが違いますね。2004年9月から1年間の北米限定公開作品トップ10は

1「モーターサイクル・ダイアリーズ」1680万ドル
2「ショーン・オブ・ザ・デッド」1350万ドル
2「五線譜のラブレター」1350万ドル 
4「WHAT THE #$*! DO WE KNOW?!」1110万ドル
5「愛についてのキンゼイレポート」1030万ドル
6「ブロークン・フラワーズ」860万ドル
7「Being Julia」 770万ドル
8「Mad Hot Ballroom」 740万ドル
9「Woman Thou Art Loosed」 690万ドル
10「プライドと偏見」660万ドル
10「ミリオンズ」660万ドル

半分以上日本で劇場公開/ビデオ化済または劇場公開予定ですが、4,7,9は今だ公開未定。特に7は本年度アカデミー最優秀主演女優賞をヒラリー・スワンクと競ったアネット・ベニング主演作品なのですが...
ちなみに21位に「ハウルの動く城」(460万ドル)がランクインしています。

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「電車男」に続く...

大ヒット商品後には便乗商品が出て来るのはどんな業界でもよくあることなのでしょうが、サンダンス映画祭で話題になり全米で4500万ドル稼いだあのメジャー作品がこんな形で発売されるのって...

キタ――――(゚∀゚)――――!!!!!

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「まだまだ」あぶない刑事

abdeka 「あぶない刑事」シリーズ第6弾となる「まだまだあぶない刑事」。土日2日間の興行収入は1.5 8億円。最終興収見込み10億円に向けて意外に(?)根強い人気???
この作品87年のお正月映画として「あぶない刑事」(同時上映「七福星」・配給収入15億円)が公開されて以来、半年後の88年7月に「またまたあぶない刑事」(同時上映「ふたりぼっち」・配給収入10.5億円)、89年4月「もっともあぶない刑事」(配給収入7億円)。7年後の96年9月「あぶない刑事リターンズ」(配給収入5億円)、98年9月「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」(配給収入4.5億円)。そして2005年10月「まだまだあぶない刑事」と忘れた頃に復活しているんですね。今回も配収ベースに直すと4~5億円くらいなので東映さんにとっては安定した数字が稼げる隠し玉なのかもしれません。再来年に「7」、2015年くらいに「8」... とまだまだ続いていきそうな気配です。、

「四月の雪」「チョコレート工場」効果

_main 先週末22日から公開が始まりました作品のうち、「私の頭の中の消しゴム」は土日2日間で2.25億円の興収。「僕の彼女を紹介します」(21億円)の96%、「四月の雪」の(24億円)72%の出足。レディースデイにも期待できるので最終興収17~20億円くらいは固いでしょうか?
「コープス・ブライド」は2日間で1.84億円。「チャーリーとチョコレート工場」(48億円)の40%、「ロボッツ」(13億円)の105%の出足。こちらは日本語版の稼働率が高い為、休日の少ないこの時期最終的には10億円くらいが当面の目標?
どちらの作品もまずまずのスタートでソン・イェジン/ティム・バートン効果はそれなりに出ていると見るべきなんですかね?

ブラピの興行力

mrs mr 日本ではお正月作品の「Mr.&Mrs.スミス」。アメリカでの興収が公開74日間で1億8343万ドルに達し主演のブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー共に自己最高になったことを受け、配給元は日本での興行収入見込みを100億円に上方修正したそうです。ちなみにふたりの2位以下の作品は
ブラピ・・・2)「オーシャンズ11」1億8340万ドル/70億円、3)「トロイ」1億3330万ドル/42億円  アンジェリーナ・・・2)「シャークテイル」1億6141万ドル/18.5億円、3)「トゥームレイダー」1億3114万ドル/27億円
「オーシャンズ11」も「シャークテイル」も主役のひとりって感じだし、ブラピに関しては「ザ・メキシカン」6684万ドル/26億円、「スパイ・ゲーム」6236ドル/26億円あたりを基準に1000万ドル=4.5億円と考えると1億8343万ドル=82.4億円???
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」と「キング・コング」の間で、スター映画がどれだけ健闘するか?結果が出るのはまだ1ヶ月以上先です。

「チョコレート」「NANA」「容疑者」の順?

この秋のボックスオフィスは寒かった夏に比べ、健闘した作品が多かった印象。「四月の雪」は公開4週間で22億円を超え無事「僕の彼女を紹介します」の持つ韓国映画の歴代興収記録を塗り替えました。「チャーリーとチョコレート工場」も37日間で42.3億円。10月22日から「コープス・ブライド」にバトンタッチするものの、シネコンを中心としてまだまだ続映。ティム・バートン監督作品の最高興収「猿の惑星」(45億円)を超えるのはほぼ確実。「NANA」も44日間で36.7億円。40億円は超えるか?
これらに対して「容疑者・室井慎治」は51日間で36.7億円。スタートは「真下」(41億円)以上でしたが、最終的に90%くらいの着地。内容が地味だったから伸び悩んだ?「SHINOBI」は30日間で12.5億円。損益分岐点の20億円に届かないのは確定です。この後は「私の頭の中の消しゴム」「春の雪」「ALWAYS 三丁目の夕日」「エリザベスタウン」あたりがある程度のヒット候補作。でも11月26日公開「ハリーポッターと炎のゴブレット」までは静かなボックスオフィスが続くかなあ?

「実録・鬼嫁日記」映画化

10月5日の日記で「『鬼嫁日記』の方を映画化すればいいのに」と書きましたが、既にギャガのラインナップに「実録・鬼嫁日記」ありました。しかしながら「製作一旦見送り」になった模様。「いま何かと話題の女優が主演予定だったようで時機を見て製作再開の可能性を模索している。」そうである。これって来年の大河ドラマを降板したり、笑っていいともを卒業した女優S・Kのこと?だとしたらはまり役過ぎ!観月ありさもかすんでしまうかもしれません。めでたく完成した時には「マスク2」のようにギャガに作品提供してもらって邦画番線に組めばいいのでは、東映さん?

「私の頭の中の消しゴム」の可能性

「四月の雪」で自分が一番印象に残ったシーンはソン・イェジンの下着姿。「ラブ・ストーリー」「永遠の片想い」、TV「夏の香り」と一貫してお嬢様イメージの強かった彼女だけに結構驚きました。来日キャンペーンではヨン様の陰で全くと言っていいほど脚光を浴びなかったものの、ジョージアのCMに起用されたりと知名度を上げて意外にしっかり者?
韓国での公開から遅れること1年。いよいよ22日から「私の頭の中の消しゴム」が公開です。試写会場は「四月の雪」より平均年齢20歳ぐらい下の女性でいっぱい。この光景って...「僕の彼女を紹介します」の試写の時に似ているような。あの作品の大ヒットは「韓流ブームではなく、『世界の中心で愛をさけぶ』『いま会いにゆきます』に続く純愛ブームの位置付けで宣伝した結果」と関係者の方が言っていましたが、この作品もその流れを汲み大ヒットの可能性を秘めているような気がします。もしかすると「四月の雪」を超えて韓国映画NO1記録をわずか数ヶ月で塗りかえたりして?ソン・イェジン、ますますヨン様ファンのシニア女性の反感かうかも???

引き続き「四月の雪」

UIPの発表によると「『四月の雪』が16日間で16.6億円を突破。『僕カノ』を抜いて日本における韓国映画の興行の最高成績となることはほぼ確実となった。」そうです。当初の30億円宣言から見れば20%くらい低い結果になりそうですが、関係者の皆さんはとりあえず一安心?「土日と遜色ないほど平日の動員がいいことで一部のヨン様ファンだけでなく、広く一般の女性層まで観客の幅が広くなっている傾向が明らかになった。」と宣伝部長さんの分析コメント。RANKING

思い起こせば1ヶ月前、うちの60歳になる母親の関心事は「近所のおばさん連中といつヨン様の映画を見に行くか?」と言うことでした。と言っても本人はヨン様のファンではなく、「冬ソナ」の途中から「美しき日々」「オールイン」を見てきたNHK地上波韓流ファン。(ワールドカップの時に一斉発生したにわかサッカーファンと同レベル?)気が付けば10月。先日ふと「そういや『四月の雪』どうだった?」と聞いたところ、一瞬何のことか分からない風の空気が流れた後、「全然良くなかった」との答え。ほとんど内容は覚えていなくて、唯一「韓国では葬式の時黒ではなく白い喪服を着る。」ということのみ印象に残ったそうです。ヨン様のファンは「冬ソナ」のミニョンさん、微笑みの貴公子イメージでのあまーいラブストーリーを、韓国ドラマファンはドロドロした話の展開を望んでいたのだと思うものの、「四月の雪」はそのどちらのニーズも満たさない中途半端な商品に仕上がってしまった感じがします。(映画自体はビターで良いと言う意見も聞くんですが...)ヨン様自身は「役者として同じような役はやりたくない」なんて思っているのかもしれませんが、日本であれだけ稼がせてもらってるんだからとりあえず今はファンの満足するような作品を選ぶべきだったのでは?なんて思いました。

がんばれ!東映

先週末公開になりました2本の邦画。東宝「蝉しぐれ」は土日2日間1.53億円。「隠し剣、鬼の爪」(9億円)の124%と堅実なスタートを切ったのに対して、東映「鳶がクルリと」は0.12億円。あの「恋に唄えば♪」(1億円)の65%。同社邦画番線のここ数年の最低興収作品の1本になってしまいました。170スクリーンでの公開のため、1スクリーンあたり平均71000円?1日35500円の売上げ!おそらくテレビの2時間ドラマで放映したとしても視聴率とれるか???って作品を劇場公開したのって、素人目にも無謀に感じます。観月ありさの新ドラマ「鬼嫁日記」を映画化した方がずーっと良かったのでは?

「LOVERS」⇒「セブン・ソード」???

7 「HERO」(40億円)「LOVERS」(23億円)に続いて、ワーナー・ブラザース映画が送る中国エンターテイメント第3弾「セブン・ソード」。残念ながら今回はヒットにはなりませんでした。土日2日間の興収は「LOVERS」の8分の1、最終興収見積り2.5億円?前2作は監督が張藝謀だったのに対し、今回は徐克。中国武侠映画と言う以外に何のつながりもない本作に「第3弾」の役目を背負わせるのには初めから無理があったのかもしれません。同社で来春には陳凱歌の「PROMISE 無極」も待機していますが、再び「中国エンターテイメント第3弾」なんて宣伝文句は詐欺行為(?)ですから、念のため。

「メゾン・ド・ヒミコ」に見る効率性

HIMIKO  「メゾン・ド・ヒミコ」が公開29日目で興収1億円を突破したそうである。8月27日から2週間シネマライズで先行公開され2000万円。9月10日から9大都市10館、17日からローカル+14館、23日から+6館と徐々に拡大。最終的に60館で、当初の目標の「ジョゼと虎と魚たち」(3億円)を超えて5億円狙えるとのこと。また9月23日から全国18館で公開された「8月のクリスマス」も初日から3日間で2285万円の興収を上げる好スタート。
最近はシネコンのおかげで邦・洋画とも大手興行会社のチェーンに乗らなくても100館前後のブッキングは可能なものの、「サマータイムマシン・ブルース」や「逆境ナイン」のように、ヒットしなかった場合2~3週間くらいで上映を打ち切られるリスクも高いので、各社ともミドルクラスの作品に対して慎重なブッキングをするようになってきているような気がします。

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